konatwi

コナツイ
都市伝説解体センターの話したい〜のでする ちまちま追記していくタイプの投稿
長くなったらブログに投稿予定です 恐らくそうなる気はする
当たり前ですがネタバレしかないです、あと他作品の話とかネガティブな感想も含みます #インプット


描かれてる「社会の信用ならなさ」が私の感覚と近いな〜と思った。何を隠そうこの話がしたかった。
一番最初にする話それ?て感じではあるんだけど、如月歩とは何だったのかの話とかはみんなたくさんしてくれてるからさ〜私からしか発信できない話しようとするとこれになる。
私、ここ二、三年で「無垢で善なるものをしれっと搾取してええオチついたなという顔をする」フィクション作品に対してアレルギーが出てしまうようになったんだけど(水星の魔女のスレッタ…宝石の国のフォス…FGO2部6章のバーヴァンシー…)(これら作品とキャラクターに救いが無かったと思っているわけではなく「そういう危うい描写があったよね」という話でしかないです)、都市伝説解体センターではこの枠になりかねなかった福来あざみが「ただの駒だったのにあらゆる人に傷痕を残して堂々逃げおおせた」のがマジで嬉しかったんですよね〜私はお前たち(社会)を信用していないので罪の無いこの子は逃がす(この「私」は如月歩というわけではなくて、この物語の神様的な…この物語自体が最終的に掲げてきた総意のこと?)。

SNSのクソ加減がリアルでキツいってみんな言っててうんうんそうだねと私も思うんだけどこれがこの世界の信用ならなさそのものだと思った。『優しい人ほどバカを見せられる』その事実に真っ向から立ち向かっていた作品だと思った。

まあ~~~こういう面を「私は好きだなあ」と思ったけど、何だろう…細部の「無理あるだろ」みたいなのはやっぱちょこちょこね…あるよね…。
好意的な感想を抱いたからスルー出来るうちに入ってるけどそれに甘えてる感じはちょっとあるな~加点減点方式で100点!みたいな感じある。加点減点方式しないでちゃんと全体の出来から評価する人ほど「ん?」と思うだろうな~とは感じました。あとゲームに歯ごたえ求める人ね。
私はアクションゲームというものには苦手意識を感じてる・やることが多いとつらくなってくるタイプだから、ゲーム部分がめちゃくちゃサクサクできると助かるんだけど(これがさせてもらえなくて脱落したFGOとかがある)、「じゃあそれゲームじゃなくてもいいじゃん」って言われたらぐうの音も出ないからね…。ゲームという形態であるだけで手を出すのを躊躇ってるもの何個もある。


以下キャラの話

■福来あざみ
上に書いたとおりです。純粋無垢な善の人格。
如月歩のことは抜きにして、福来あざみ本人がやりたかったことは果たされたのかどうか…審議は入るよな~と思うし、私は「きっと彼女は純然たるハッピーエンドがほしかったはず」と思っているので「彼女がやりたかったことは果たされていない」派です。
そういう意味でこの物語は福来あざみの善性を利用して運ばれていった。このシナリオは彼女の献身と労力を食ってエネルギーとしていたんだな…というのが、真相を知ったときの感想です。
んでこれも審議なんだけど、あざみちゃんは最終的に廻屋渉と一緒に国外逃亡するじゃん? ラストシーンのあざみちゃん見る限りそのことにあんまり後ろめたさは感じてなさそうだったじゃん?

なんか…あの…ぶっちゃけ尊厳凌辱だとも思うんだけど、「よかったな…」って…………………。

何もできなかった、私は逃げた(逃がされた)、と思ってなさそうでよかったなと思っちゃったんだよな。何でこう思わずに済んでるのかを考えたら尊厳凌辱なんだけど。でも多分そこには愛があるだろうからさ…………………。
愛されるべき人が愛されているとストレス無いっすよ。あざみちゃん何にも悪くないしな。


■廻屋渉
このゲームの集客要員。いやごめんこの言い方は悪意あるんだけど…でもぶっちゃけ彼の役割ってガチで「如月歩の存在を隠すためのカーテン」だと思ってるからさ…。
だから正直キャラクターカウントするのもどうなんだと思ってしまってる。私はね、私は。ちなみにCPオタクの私は廻あざが好きって言ってました。
あざみちゃんと違って彼について何か言おうとすると全部如月歩に帰結してしまう感じあるんだよな。もちろん如月歩本人ではないと思うんだけど…如月歩の計画遂行のための人格だからか、ストーリー中「兄がモデル」とされてたけど言うほど如月努か?とは思っています。ごめんこの辺の説明読んでたとき真相含めて色々ショッキングだったからもしかしたらこんなんじゃなかったかもしれないけど。
でも最後に、目に見えるラスボスとしてあざみちゃんという理解者に歩み寄ったのは「ようやった!!!」と思いました。自分を理解してくれる人がそこにいるなら、全部見透かされることに対して恐怖を感じないタイプなんだと思う。もしくは恐くても歩み寄れるタイプなのか。
これ如月歩の項でも言うけど、「全部ひっくるめて如月歩」という見方をすると「意識してるのか無意識なのかわからないけれど自己分析が過ぎて人格分裂させた上で自己完結してる感」がすごい。私はこういうのかなり好き。自分の手綱握れてる(握れてる…?)人かなり好き~。


■如月歩
如月歩、無垢で善なるものの扱い方がマジで上手くて舌を巻く。そう言った存在に憧れがありそうというのはみんなが言っている通りだと思うけど、それはそれとしてそれすら組み込んですべてを動かしきったというのがすごい。
多分自分のこともそんなに信用していないでしょう、如月歩って…だからこそ福来あざみに託したんだろうけど。自分の制御が『できすぎてしまう』人だ…。
結果的に廻屋渉のことは頼りにしてそうだし福来あざみのことは気に入ってそうだからトータルで「自己愛ある人」みたいになってるのちょっとおもろい。如月歩が如月歩だった頃は自分のこと肯定できなかったんだろうけど。でもその苦しみの昇華のために自分でルート構築して自分で駒用意してやり切ったのはえらいよ。周りの人散々巻き込んだからえらくはないよ(感想が二つある~)。
如月歩、今は廻屋渉と福来あざみが生きているその『シーン』の観測者を元気にやってくれてたらいいなと思う。この物語は如月歩提供でお送りされました。


■ジャスミン
都市伝説解体センターの出汁。いい味を出しているというか、深みをもたせる役割をしている人。
如月歩以外のネームドキャラクターとして一番大きなウエイトを占めているジャスミン先輩のポジションかなり好きなんだよな…この物語の不確定要素。まあそんなことは如月歩にもわかっていたからこそハチャメチャに利用されていたという見方もできるんですが。ジャスミンというキャラクターが好きな人はこの辺キレポイントだと思う。
私は彼女はそういうポジションだから…で飲みこんだ上で好きだと思ってるんだけど、いやわかる、美味いけど惜しいって思うのもすごくわかってしまう~~…!!!かっけー女だからこそもっと彼女自身の活躍を見たかった気持ちね~~~…!!!!
この話はこれ以上どこにも行けないので、「そう思わせるキャラだったよね」というオチになっちゃうんだけど。これがそのままネガティブ感想に繋がってしまうのもわ~かるな、とだけは書いておきます。

話は代わるんだけど、普段の操作パートがあざみちゃんとジャスミン先輩で進んでいくの、当たり前のように受け入れられてるけどそもそも当たり前のように受け入れられるのがすごいと思った。プレイヤーに「何だこいつ?」って思われないのってすごいことだから…「与えられた役割を完璧にこなせる作りこみをされたキャラクター」だと感じる。今私は鼻息荒くしてこの文章を打ってる。


他にも魅力的なキャラクターいっぱいいるんだけどdisばっかりになりそうだから割愛。富入さんはともかく他は多かれ少なかれ「何だこいつ」って思わされるように作られてるから素直にそういう話になっちゃうんだよね…笑
別にそれが悪いとは思ってないです。だってそういう風に作られていて、そこを自分は誤解していないと思えているのはこの物語・その中にいるそれらキャラクターが自分の役割をきっちり果たしているから…だと思うから。
自分の抱いた感想は自分の中だけでは絶対に正解なんだよね~。他の人に押し付けるつもりはないです。


あらためて冒頭でした話に触れるんですが、この物語に必要不可欠なのはこの物語の舞台となっている社会の『信用ならなさ』なんですよね。
これを利用して物語が展開していく、のが…やっぱりすげ~~~~…と感じる。
変な話さあ!!!その物語にこの信用ならなさは必要無いのに舞台が現代日本なばっかりに「ベースにこの信用ならなさがある」と私が(私が)(重要)思ってしまって、作品摂取してるときに不必要なダメージ受けてることあるからさあ!!!!!そういう作品が悪いって言ってるんじゃないです…わたしが…わたしが変な見方してるのが悪い…マジで……………。

都市伝説解体センターはこの信用ならなさを利用し、そして立ち向かったという点で「こういうのもあるんだ!」という点を爆稼ぎしていった作品でした。こういう作品多分他にもあるし私も触れてきたはず…と思うんだけど、私がこうやって言語化できる自我を得てからは初めて出会ったからなんていうか…よかった…よかったな…このタイミングでプレイできて…。

面白かったです。個人的には続編無くていいかなとは思うけど!ガハハ!

畳む