万馬千里という男の話

あけましておめでとうございます 本年もこのブログは書きたいときに書きたいことを書くものとして機能させていきます
朽葉勝利の話をするときにちらほら名前を出していたと思うんですが、多分ここ二、三年でフォローしてくださった方は全然知らないだろうなと思うので主張しておこうと思いました。
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万馬千里(まんば せんり)という18歳の男の話です。
この間18歳男子まとめ描いたときに中央に描いた奴 最初に作った18歳男子です
自宅のキャラクターの中で一番『強い』と思っています。konagonattsuの代表自宅キャラとも…なんかそういうレベルで存在が強い……勝利もクソ強いんですけど勝利はわりと自宅キャラの中でも在り方が異質な存在なので、代表って呼びづらいんですよね。
その点千里はそれまでのkonagonattsuを象徴するキャラクターっぽいというか…正統派でクソ強いってポジションなんです。かね?勝利は邪道でクソ強い奴。
何を隠そうめちゃくちゃ好きです 当時は色々気にして言ってませんでしたが、千里のこと贔屓してるみたいになってんな…って思ってました。今あえて言い直すと、贔屓してたと思います。してた そんくらい好きだった、存在が…存在が好きだったんだよね…
じゃあそもそも万馬千里とは?
pixivの某企画に参加させていただいていた高校三年生の男子。すこぶるポジティブなハチマキバカです。あまりにもバカなので『18歳児』って呼んでた。
人の名前を覚えられない単細胞で、頭文字しか合ってない単語を人を呼ぶときに使ってました。ミトコンドリアとか。いやなんでバカなくせにそういう知的な単語が出てくるねん…(バカ特有のファンタジー)
戦闘あり企画だったのですが戦闘能力自体は高めで武器は拳でした。バカすぎて武器を使えるイメージがなかったんだよな…でも肉弾戦のセンスはすごいあるの。この辺むちゃくちゃkonagonattsuの好みっぽい
ちなみに私は好きな武器を聞かれたら「拳」と答えるようにしているんですが、それは大体こいつのせいです。
あ!あといい返事するとき「応!!!」て言う!!!これ私の趣味です!!!
千里の一人称「わし」だし「~じゃ」とかつけることあるけどそんなジジイキャラではないです なんだ?なんだあれは?わかんない 日本語だったら大体喋れるみたいです、大阪弁でも沖縄弁でも
で、とにかくメンタルが強い
まずブレない。企画期間中もアフターもずっとぶれずにポジティブなバカをやっていました。マジでマジでマジでぶれるところが想像できなかったんだよな。というか、人の言葉や挙動で自分の中の何かを変える奴じゃなかった。この事実が結構私を苦しめていた…今では笑い話ですが。
人の言葉や挙動で自分の中の何かを変えることがない、交流企画に参加するキャラクターとしては致命的な欠陥だと思ったんですよね(主観)。そのくせドポジティブだから逆は結構得意だったんですよ、自分で言うのもあれだけど。まあ時効でしょ(?)
ポジティブで野生の勘で生きてる奴(でも家は金持ちのボンボン設定でした)なので正誤も測れず、あるのは敵か味方か、面白いか面白くないか、そしてなけなしの善悪の定規だけで、一番最後のは結構己の自由さで塗りつぶされていました。こんなんで何をしたのかと言うと、『ネガティブ感情爆発させて動く人間が止まって動かなくなるのが嫌だから特に止めずにいた』んですよ。自分の相棒のことなんですけど。
いやそう千里には最高の相棒がいるんですけどーーー!!!!よそのこの話になるのでさすがにここではしませんが でも最高だったんだよな…相棒コンビ…
はい。
千里ってどう足掻いても光属性なんですよ 己の中にネガティブが生まれない時点で光としてしか生きられない
正誤も善悪も奴にとっては些細なことなのにその生き方は肯定されている、理由は奴が光だから
なんか~~~!!!バレてると思うんですけどkonagonattsuって『底抜けに存在が強すぎて他人の網膜を焼く』光属性が好きすぎますね。存在が強すぎるがゆえに他人への共感や同情をする必要がない、それはつまり理解しなくても光として在ることができるという意味で それってめちゃくちゃ突き放しだよなあ…朽葉勝利もしかり…
何だろう、光属性の定義の話はまた別のトピックでしたいかなと思うんだけど、私の好きな光属性はこれって話ね 『やわらかな日差し』ではなく『人の網膜を焼く真昼の太陽』、『夜空を彩るささやかな星の光』ではなく『小さな星々を塗りつぶすような漆黒の夜をたった一つで裂く一等星』…
そういう概念を抱えている野郎が好きなんだろうな 千里も勝利もすき
こいつらに共通して言えることは「弱者に手を差し伸べない」んですよ いや千里はその存在に気付いて、助けた方がいい結果になると本能的に察知したら差し伸べるんですけど、そもそもその「気付く」のハードルが馬鹿みたいに高い…バカなので あとドニブチンなので
勝利はまあ知っての通りです 強者には手を差し伸べるかってーと別にそんなことはないんですけどね 朱鷺ちゃんは例外とします
千里というキャラクターが以降の私のキャラメイクにどれだけ影響を及ぼしたのか、の話をします。
千里を作るまでの私のキャラメイク傾向は、「バカ」と「ビビり」が強かったです。理由は「フィクションの中で動かしやすい」から。今ではスタンスが大分変わったのであくまで過去の話なんですが、バカという生き物とビビりという生き物、リアルではあり得ないほどの突出がフィクション上では許され、所謂キャラ立ちの手助けになるところがやりやすかったんですよね。当時の私はフィクションの人物の中にリアルとの近似点(リアリティという言葉はなんか違うなと思った)を持たせることを忌避していたと思います。何でかなあ~コメディタッチのものばかり作ってたせいかも。信じてもらえないかもしれないんですけど元々は恋愛という「感情と感情のぶつかり合い」を描くのが不得手なコメディ描きだったんですよ…
あ、いや、リアルに近づけないようにすること自体が悪いことだとは今でも全然思ってないんですけどね。そういうフィクションやそういうキャラクターなんて世間に山ほどあるし
で、千里はその「バカ」だったわけなんですけど。
何が起きたかというと、千里を「バカにしすぎた」んですよ。いや虚仮にするって文脈ではなく、言葉通りの意味ね? 何言ってるかわかんないと思うんですけど、マジでこれなんだよな
あのね 千里を光り輝くバカにしすぎたせいで、以降どんなバカを作っても千里に存在が食われると思ったんですよ これだ
これに気づいてから、私のキャラメイクは変わっていきます。そうだね、お気づきの通りです 朽葉勝利方面のベクトルが一気に伸びだしたわけです。
千里が正統派バカとして強すぎて私はもう一生正統派のバカを生み出すことができなくなってしまったんですよ。って言うとネガティブに聞こえるけど、そうやってバカ縛りを受けてなかったら朽葉勝利というキャラクターは生まれてないから縛られてよかったなあとも思う…描くものも大分変わったし
千里、あまりにもkonagonattsuの創作の色を決めていきすぎですね
そんな感じで千里のこと大好きなんですけど、企画も終わってしばらく経つしキャラシもタグ外しちゃったしそろそろ時効だから創作に組み込みたいか?ってーとそれはそうはならないんだよね
なんていうか、今私が千里に抱いてるイメージって結構思い出補正が入ってると思ってて、リアルタイムで私が千里と駆け抜けていて考えたことや感じたことは今の私にはもう思い返せないんですよ
そう、私は千里に対してあまりにも大きな憧憬を抱きすぎている…それって彼を彼らしく動かすことへのノイズになると思うんだよなあ。少なくとも当時動いていた千里とは別のものを原動力として動いてしまうと思う。火力で発電された電気と水力で発電された電気は同じかもしれんけど、当時の私の千里への姿勢と今の私の千里への姿勢で生み出される千里が一緒とは限らないから…
そういうのもあるし、昔何も考えず動かして作り上げた天然の太陽のシンボルを今わざわざ塗り潰したいか?って聞かれたら絶対嫌なので、千里を創作に連れてくることは今後もしないんじゃないかなあ、多分。千里でやりたいことはやりきったと思ってるし、そもそも相棒もいるしね 相棒がいない千里にあんまり意味を見出だせないんだよな
気に入ってるのは事実なのでこれからちまちま一枚絵とか、あと世界観関係ない自宅クロスオーバーくらいなら描きたいかもしれないです
千里、私の好きな絵を描くのにめちゃくちゃ向いてるんだよな
ガッツリ線画でパッキリ塗れてギラギラさせられる イチャイチャバカップル男女CP(こくとき)描くの大好きだけどそういう絵の題材にするのは向いてないから、定期的に千里描きたい
いやもちろん好きなものを好きなタッチで描くことは否定しないんですけどもね ただ私が『好きなものだからこそ題材・モチーフに相応しいタッチで描きたい』みたいなタイプなのでこう言ってるだけで…
男女CPを描くなら丁寧に見えるように描きたい、そうした方が繊細さ?とか出せる気がするしその繊細さって男女CPというモチーフに合ってると思うので 流石に勢いで描く極太線画は似合わないよなあ、男女CPに…まあ画力が物を言わせるのかもしれんけど
あとこれは完全に無意識だったんですが『朽葉勝利』『万馬千里』って響きが微妙に似てるというか韻を踏んでるんだよな。同じ18歳男子だし、人の目を焼く光属性だし、母親に凝った設定がついてるのも同じなんだよなあ…なんだこれ?
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