のび太と新恐竜見た ネタバレあり

見てきました。記憶が薄れないうちに感想をしたためるなどします。

よかった

よかった~…このよかったは「見たいものが見れた」のよかったです。
いやなんというか多分私は映画ドラえもんに対して「のび太の夏の忘れられないであろうエピソードになってほしい」んですよね。
だから今回も、きっとのび太にとっていい…いいかはわかんないけど、大事な思い出になってくれるだろうなというお話だったので、よかったです。

そもそも映画ドラえもんそんなに見ない

急にぶっちゃけるじゃん。
えーと私は映画ドラえもんを毎年見る者ではないです。ライト鑑賞者です。
前に見たのは一昨年の「のび太の宝島」ですかね? 宝島はめちゃくちゃ評判がよかったのと、私が信頼しているオタクたちが軒並み「良い」と言っていたから見に行った記憶。宝島ね~~~めちゃくちゃ好き………。
で、宝島より前は?と聞かれるとなんか…急にめっちゃ飛ぶんだよね…「のび太の恐竜2006」とか「のび太のワンニャン時空伝」、「のび太とふしぎ風使い」くらいまで飛んじゃうんだよ…www10年以上前じゃねえか!
いや~~~今映画ドラえもんの年表見ながら打ってますけど、南極カチコチ大冒険とかひみつ道具博物館とか気になるよなあ。
ていうか今見てて気づいたんですけど、宝島と今年の新恐竜、監督と脚本の人一緒なんですね。なんかそう言われるとそんな感じしてくるな……。

ああ、それでじゃあ何で今回新恐竜見に行ったの?なんですけど、CMがね…CM見て絶対好きなやつだと思ったんだよね……。
CMのなー、キューの作画の…表情…?がめちゃくちゃ好みだったんだよなあ。あと今回はゲスト声優がキムタクだったので、キムタクファンの妹がついてきてくれるというのが大きかった。
ありがとうキムタク~~映画ドラえもんに出てくれて。

ネタバレ感想書き殴り 何故かのび太の宝島のネタバレもあります

・全体の所感
とにかくのび太とキューにスポットが当たりまくっていた映画だと思いました。
それがいいとか悪いとか言う話ではなく、彼らの関係性のディテールを詰めるために必要だったストーリー構成だったと思います。
うーんと、どうしても直前に見ていたのが宝島なので、それと比較しちゃうんですが…もちろん出来云々を比較することはしたくないのであくまで描写の差異とかの話です。何というか、今回は宝島より寄り道が少なかったなと思う。
宝島の好きシーンの中にしずかちゃんと映画ヒロインちゃんが一緒に過ごすシーンがあるんですが、そのシーンのしずかちゃんめちゃくちゃ可愛いんですよね…私の好きなヒロインの台詞の中に「何で男の子ってこうなのかしら」があるんですけど完璧それでしたからね。
新恐竜、そういうしずかちゃんへのスポットどころか、ドラえもんスネ夫ジャイアンその他ゲストキャラへのスポットも本当に少なかった。その代わりに短い間に差し込まれるそのキャラ「らしさ」がすごい良かったんだけど…でもこの描き方、十数年単位の長いスパンで続いているアニメ=ある程度キャラクターのアイコンが万人の間で固まっているからできることだと思うんですよねー。それができることは間違いなく長所であり強みだと思います。まあ捉え方によるんだろうけど。

ゲストキャラについて
今回はキュー・ミューの二匹と、タイムパトロールのお二人がゲストキャラ扱いになるのかしら?
キューとミュー、滅茶苦茶可愛いですね。元気で要領がいい女の子と臆病で要領が悪い男の子が双子やってるの、全世界の人間好きでしょ(クソデカ主語)。
ミューの役割は「キューのままならなさ」の描写を強くするためだと認識していますが、最後のシーンでたくさんのオスの仲間たち引き連れてたの笑っちゃった。強い女概念じゃねえか!と思って…wwwミューちゃんかわいい。何でも食べるし。
キューはねえ~~~のび太と一緒にずっとスポット当たってたから、当然のように好きなんですけど~~~…。
キューがどんどんミューと能力で離されていくの、「同じ環境で同じ育て方をしても個体によって性質は変わる」という、生き物を育てることの難しさをめちゃくちゃ強く感じさせられました。
そしてねえ~~~キューを描くこととのび太を描くことは絶対切って離せないんだよね~~~どうしたもんかねこれ。後述しますか。
タイムパトロールの二人は…キムタクの声で喋るサルが出てきたときどうしようかと思った。でもジルさんはなんか…子供心わかってそうで、というか子供心持ってる側の人っぽいムーヴをしてたから多分好きだな。

・のび太とキュー
キューに「のび太の手」という「安心」を刷り込んだのグッジョブすぎて頭おかしなるでほんま。大好きです。
そしてラスト近くでそののび太の手とキューの前足で約束をさせるの本当に何なんだ?????勘弁してくれよ。
もっと冷静な感想をしたためようと思っていたのに限界オタクになっちゃってるじゃん。いやでもじっくり描いて最後綺麗に落とされると誰でもこうなっちゃうよ、仕方ない。
要領が悪い者同士、似たような境遇を与えられることが多かったのび太とキューですが、最後には二人が目指した「克服」や「成功」を得られてよかったなと思います。やっぱり最後には何かを得てほしいタイプのオタクだからさあ~~! 何ならこれドラえもんだからさあ~~~!
キューが飛んだところ、当然のように泣きました。キュー『も』好きな人のためなら動けるタイプの個なんだよな…やっぱりのび太とキューは似た者同士なんだと思います。愛しい。

・ピー助
急に何?って思われるかもしれないんだけど聞いてくださいよ。「のび太の恐竜2006」に登場する恐竜、ピー助が登場したんですよ。あの瞬間マジでぶっ倒れるかと思った…。
映画としてピー助を出した目的としては、ファンサービスなんだろうけど…でもなんか、感慨深くなってしまいました。海に落ちておぼれたキューとのび太を、彼らの知らないうちにそっと助けるピー助がね…大きくなって…。
あのシーンだけが映画時間中で異質だったな。プロメアの某シーンくらい浮いてた。その異質な浮きをどうとらえるかは人によって違うとは思うんだけど、そういうシーンって何故かいっつも無音か無音に近い静かな音しか流れてなくて、その雰囲気がどうしても好きなんだよね。私が。

・のび太が好きだ
のび太が好きなんだよなあ…。のび太やサトシなどの少年主人公概念に弱すぎるオタクです。
これなんでだろう、って考えてたんですけど、多分十数年単位で続いてきたアニメシリーズの主要キャラの性質が「あんまり見たことないけどなんか知ってる」という人たちにも認識できている状態がめちゃくちゃ好きらしいんですよね。そもそも。
そんな中で主人公として人々に認知されている彼ら…何だろう。多分プリキュアの初代をみんな好いてるって感覚に近いんだよ。多分それなんだよな…?上手く言語化できないけど。
のび太は普段のアニメシリーズでは基本的に情けないキャラクターとして描かれていますが、特に映画になると「好きな人や友達のためなら、弱い自分をおして前に出て動くことができる」というところを強く描かれる『主人公』だと思います。
そしてそのイメージは長い時間をかけて沢山の人が紡いで、沢山の人が見届けてきたからこそ違和感なく今の我々の中にストンと落ちてくるわけで…それがなあ~~~!!好きなんだよなあ~~~!!!
長い期間放送しているアニメにおける変質って色々あると思うし、あって当然で悪ではないと思ってるけど、そんな中で一貫して描かれてきたものはやはり尊いものだと感じます。
のび太のそれが藤子・F・不二雄先生が狙ったものかはわからないんですけどね。でもしずかちゃんのお父さん?だったっけ?がのび太の本質に言及してた(しずかちゃんとのび太の結婚に際して)のって多分藤子・F・不二雄先生が描いたものだと思うんだよな…???

めっちゃ書いちゃったけど、やっぱりこういう風にインプットを受けてのリアクションを残しておくことは自分のためになる…と思う。
本当はもっと色々インプットしてるからちゃんと「何を感じたか」「どういうところが好きだと思ったか」は書きたいんだけどなあ。

のび太の新恐竜よかったと思う。昔ののび太と恐竜も見たいなあ。

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